永久脱毛とは?その仕組みを分かりやすく解説

永久脱毛TOP画

永久脱毛に興味があるけど、どこで受けられるのか、どういう仕組みなのか知らない。

そんな方のためにお届けします、「永久脱毛基礎講座」!

大事な身体に関わることなので、きちんとした情報を知った上で行いましょう。

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永久脱毛の基礎1:永久脱毛の定義とは?

そもそも何を持って永久脱毛というのか?

ここからお話を始めます。

永久脱毛の定義については、AEA(米国電気脱毛協会)という団体が定めています。

『永久脱毛とは、最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下である脱毛法を用いて行うもの』

一般的に永久脱毛には5~6回の施術が必要と言われています。その5~6回目の脱毛を受け終わって、1ヶ月経って、施術した箇所の毛が生えてくる確率が20%以下なら「永久脱毛」と言っていいのです。

「えっ、永久に100%生えてこないワケじゃないの?!」

と、思ってしまいますが、ホルモンバランスの変化や、生活環境の変化によって、自然に生えてきてしまうものを100%生えなくさせるのは不可能なんだそうです。

永久脱毛の基礎2:どんな方法で行われるの?

脱毛方法には以下の3種類の方法があります。

  • 光脱毛(フラッシュ脱毛)
  • レーザー脱毛
  • 美容電気脱毛(ニードル脱毛)

一般的にエステサロン(通称:サロン)で用いられる光脱毛(フラッシュ脱毛)は、永久脱毛ではありません。

光脱毛では永久脱毛は出来ない?

光脱毛が出来るのは、ムダ毛が生えてきにくい状態を作ることです。

毛根と毛母細胞と毛乳頭の図解

「毛乳頭」とは、「毛を生やすぞー!」と働きかける細胞で、「毛母細胞」は栄養を毛に行き渡らせるための細胞です。

イメージとしては、「毛乳頭」は球根、「毛母細胞」は土みたいな役割でしょうか。

ムダ毛が生える仕組み例

毛穴は植木鉢みたいなものだと思ってください。

光脱毛の効果イメージ

光脱毛の光線を当てると、植木鉢の中の球根(毛乳頭)は少しずつ弱っていきます。

光脱毛の仕組みイメージ

「毛を生やすぞ!」と働きかける球根を弱らせることで、毛が生えてきにくい状態を作り出します。

それに対し、レーザー脱毛は、そもそも毛が育たない状態にします。

レーザー脱毛の効果イメージ

レーザー脱毛の仕組みイメージ

栄養や水分などを吸い上げる役割をしていた土(毛母細胞)を、カラッカラにすることで、いくら球根が育てようとしても育たない状態を作り出します。

砂漠で植物が育たない感じをイメージすると分かりやすいでしょうか。

つまり:光脱毛では永久脱毛はできない!

どちらも一見永久脱毛に近いように感じると思いますが、ポイントは「光脱毛は毛乳頭(球根)が弱ってる間だけ、毛が生えにくい」ということ。

つまり何らかの刺激によって毛乳頭(球根)が元気になったらまた生えてきます。

例えば、カミソリなどで皮膚を傷つけると、「お?!肌がピンチだ!」と毛乳頭が感じ取り、「頑張らなきゃ!」と張り切りだして、復活してしまうのです。

ムダ毛が生える仕組み例
↑この状態に逆戻りしてしまいやすいのです。

もちろん、光脱毛を完了して、二度と生えて来なかったという人もたくさんいます。

しかしミュゼなどの大手脱毛サロンでは、「永久脱毛」ではなく「不再生脱毛」と名付けて呼んでいることから分かるように、永久性に関しては保証されていない点に注意です。

何で脱毛サロンに行く人が多いの?

「でも周りで脱毛行ってる子、皆脱毛サロンに通ってるよ?」と不思議に思われた方もいらっしゃるかもしれません。

そのワケは、「脱毛サロンの脱毛方法は、永久脱毛じゃない」ということを理解してないというのが一番大きいと思います。

もしくは、分かってはいても、お金の問題で脱毛サロンを選んでいる場合もあります。

または、一回クリニックで脱毛してみて、痛みに耐えられなかったのかもしれません。

痛みのために、永久性は低くなっても、脱毛サロンを選ぶ人が一定数いるぐらいには、レーザー脱毛の痛みは強いです(部位と個人差があります)。

痛みとお財布と相談してみてください。

ニードル脱毛は最終手段

3種類ある脱毛方法の内、美容電気脱毛(ニードル脱毛)は最も永久性の高い脱毛方法です。

毛乳頭に直接針を刺し、電流を流すことで、毛乳頭を破壊してしまいます。

ムダ毛が生える仕組み例

この球根そのものが無くなってしまうイメージですね。

「生やすぞー!」と言い始める人がいなくなるので、最も根本から毛が生えて来ない状態を作れるのです。

ですが、ニードル脱毛で全身を脱毛してしまうのはオススメできません。

ニードル脱毛での永久脱毛は部分的にしておく

なによりニードル脱毛はかなりの激痛が伴います。

そして、値段も100万円近くかかることを覚悟しないといけません。

ニードル脱毛は、レーザー脱毛では効果が得られなかった部分だけやるようにしましょう。

永久脱毛の基礎3:どこで受けられるのか?

クリニックと、サロンのどちらでも永久脱毛は受けられます。

ただし、サロンの場合はCPE(認定電気脱毛士)取得者でないと施術することは出来ません。

また、電気脱毛は人によって結構な痛みを伴いますが、皮膚麻酔をしてもらえるのはクリニックだけです。

(※クリニックで脱毛する場合、健康保険は使えません。全額自己負担で、確定申告の時の医療控除にも含まれませんのでご注意ください)

ではクリニックとサロン、どっちで脱毛を受けるべきか解説してみましょう。

永久脱毛はクリニックとサロンのどっちでやるべき?

結論から言うと、脱毛クリニック以外の選択肢はないと思います。

その理由はいたってシンプル!

脱毛サロンでは永久脱毛が出来ないorとても高額になるからです。

エステティックTBCなど、ニードル脱毛を受けられる脱毛サロンもありますが、その料金は非常に高額です。

部位と毛量にもよりますが、ニードル脱毛を受けるならレーザー脱毛の10倍近い金額がかかると覚悟しておかないといけません。

初心者の内はレーザー脱毛を受けておけばOK!

時間もお金もとんでもなくかかってしまうので、始めの内はひとまずレーザー脱毛を受けておけばOKです。

何度か脱毛してみてどうしても効果が出ない場合のみ、ニードル脱毛を検討してみると良いでしょう。

ニードル脱毛にした方が良いケース

下記のいずれかに該当する場合、ニードル脱毛でないと永久脱毛は難しい可能性があります。

  • 皮膚の色素沈着が酷い部位
  • 白髪
  • あまりに細い毛

特に、白髪はほぼ100%レーザー脱毛では効果が出ません(レーザー脱毛の光が反応するためのメラニン色素が、白髪には含まれないからです)。

もしVラインに白髪が混じっているようなら、レーザー脱毛で黒い毛だけ脱毛し、白髪のみニードル脱毛で対応するしかありません。

永久脱毛のよくある質問

何歳から何歳まで受けられるのか?

具体的な年齢に対する規定はありません。

しかし、若い人の場合はホルモンバランスが変わりやすいため、また生えてくる可能性が成人よりも高いです。第二次性徴期と言われる時期が落ち着くまではやめておく方が良いでしょう。目安としては、高校生くらいからでしょうか。

年齢の上限は特にありませんが、サロンでは、施術当日は薬の服用を控えるように言われることが多いです。その為、毎日服用しないといけない薬が多くなる年齢の方は、ハードルが上がってしまうかもしれません。永久脱毛する場合は、クリニックで、持病と服用している薬などについても相談する必要があるでしょう。

費用の平均相場はどれぐらい?

費用に関する質問はこちらの記事でまとめています。

永久脱毛をやると料金はどれくらいか調査してみた

通う回数はどれぐらい?

回数やペースなどの話はこちらでまとめています。

永久脱毛が完了するまでの回数は?間隔はどれぐらいあける?

痛みはどれぐらい?

部位にもよりますが、VIOラインは痛すぎて中断する人がいるぐらい痛いです。

特にIラインとOラインは、色素沈着してる人も多く、より痛みを感じやすい部位です。

詳しくはこちらの記事でまとめています。

VIOを永久脱毛すると痛い?麻酔をするの?

まとめ

永久脱毛とは、100%、一生無毛状態を保証するものではありません。

エステ脱毛で用いられる、光脱毛(フラッシュ脱毛)は、永久脱毛の定義に当てはまりません。

電気脱毛は「永久脱毛」、レーザー脱毛は「ほぼ永久脱毛」です。

電気脱毛とレーザー脱毛は、基本的にはクリニックで受けることが出来ます。

エステでも電気脱毛を受けることは可能ですが、特別な認定試験に合格した技術者しか扱えません。事前の調査が大切です。

Iライン・Oラインの永久脱毛をしたいなら、電気脱毛の方がより完璧な仕上がりになります。ただし、人によっては悶絶するぐらい痛いです。

クリニックで永久脱毛を受けても、健康保険は使えず、医療控除の対象にもなりません。

明確な年齢の規定はありませんが、小中学生は性徴期の観点からあまりオススメできません。

また薬を毎日服用している人などは、エステではなくクリニックに通う方が安心です。

最後になりましたが、永久脱毛、特に電気脱毛は、必ず信頼出来る場所で受けてください!

電気脱毛に使う針は、体内に刺すものですので、万が一針を使い回しするような悪徳店で施術を受けてしまうと、感染症にかかってしまう恐れがあります。

有名だから安心、小さい所だからダメということはありません。必ず一度カウンセリングを受けて、「針の保管はどうやってますか?」など質問してみましょう。

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