
ドラッグストアなどで気軽に買える脱毛クリーム。
VIOや顔にも使えるものがあるのか、調査してみました。
★目次★
VIOにも使える脱毛クリーム
まず結論を言うと、Iライン、Oラインにも使えると明記している脱毛クリームはありませんでした。
理由は粘膜付近であること。たいていの除毛クリームは塗布後、数分間放置しないといけないので、どんなに敏感肌用のものでもピリピリとした痛みがあったり、かぶれてしまったりするようです。
脱毛クリームが使えるのはVライン(ビキニライン)まで。IラインとOラインをやるなら、自己責任の上で。
この前提を元にいくつかの商品をご紹介します。
Vラインに使える脱毛クリーム
どれも私が自分で買って使ってみたものですが、パッチテストで、まずは腕か足などで試しています。どちらかでヒリヒリしたら、Vラインも無理だと判断し、手足にしか使用していないものもあります。
ナチュラルズ 除毛クリーム 敏感肌用
数少ない「Vラインへの使用OK」と明記されている商品です。
個人的に使ってみた感想は、腕の外側(手の甲側)は平気だったんですが、二の腕の内側など、皮膚が薄い部分はちょっとヒリヒリする感じがありました。すぐに洗い流すほどではなかったんですが、流した後は少し赤くなっていました。
私自身は「やや敏感肌」くらい。肌が乾燥している時にエタノールが入っている化粧水を使うと、ヒリヒリしてすぐ顔を洗いたくなってしまいます。ただ、普段はエタノールが入っていても平気な程度の敏感肌です。
それでもちょっと赤くなってしまったので、ビキニラインに使うのはやめて、足と腕だけにしておきました(足の方は特に異常なく使えました)。
匂いに関しては、美容院でカラーする時のような薬剤っぽい匂いが少ししました。でも柑橘っぽい匂いで頑張ってカバーしてくれている感じがあり、耐えられないほどではありません。
プレミアムリムーバーミルク
口コミでVIO全部に使っている人が多かったので試してみました。
公式サイトでも「頭と顔には使わないで」と書いてあるだけなので、デリケートゾーンはセーフなのかと判断したんですが、個人的にはナチュラルズよりもヒリヒリ感が強く、足でも使用後にはちょっと赤くなっていたので、怖いからVラインには使いませんでした。
あと、臭いがキツいです。部屋でやるのはオススメできませんが、お風呂場でやるのも放置時間が長いため、結構寒くなって辛いですね。真冬にやるのは避けた方がいいと思いつつ、夏は夏で日焼けなどで肌ダメージリスクが上がってしまう恐れがあります。
コスパと使い勝手を考えると、何回も使うのはちょっとむずかしいと思います。
フィーモ エピDX PLUS
前回、量を気にしてガッツリ使えなかったので、500g入っているフィーモ エピDX PLUSでトライしてみました。
アンダーヘア用と銘打ってるので期待して最初からVラインに塗布してみたのですが、ヒリヒリして来てしまって5分以上放置出来ずに流してしまいました。
放置時間が5分だったせいか、ほとんど除毛出来ていませんでした。
量を気にしないでたっぷり塗布出来るのは良いですが、肌に合わないと、この量の多さが逆に辛いです。捨てるのも勿体無いし、使い切るのも辛いし、貰ってくれる友達が見つかったのが不幸中の幸いでした。
ちなみに、引き取ってくれた友達は、「ヒリヒリはしなかったけど、10分以上放置してやっと。根本から除毛っていうより、毛の途中で溶けたみたいな感じになっていた。ツルツルというよりは、フワフワした産毛になった感じ」と言っていました。
お肌が強い人なら、数日おきに使い続けていれば、いつか完璧に綺麗な除毛が出来るのだと思います。そして、そういった使い方をするのであれば、この大容量は嬉しいですね。
妊婦さんは使用を控えて
出産前にVIOラインを脱毛したいとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、妊娠中は脱毛クリームでVIOをケアするのは絶対にやめましょう。
特にIラインOラインは粘膜にとても近いため、脱毛クリームの成分を体内に吸収してしまう恐れがあります。その成分が胎児に影響があるかどうかは検証されていませんが、検証されていないからこそやめておきましょう。
また、成分が吸収されなくても、Iラインが皮膚炎を起こし、症状が完治しないまま出産することになったら、どんな悲劇が待っているか分かったものじゃありません。
綺麗な出産より、安全安心な出産の方が大切です。脱毛は出産後にしましょう。
顔に使える脱毛クリームはない
3つほど脱毛クリームを使ってみて実感出来たことは、「これは確かに顔には使えない」ということです。
例え「顔OK!」と書かれていたとしても、使いたくないのが本音です。
人によっては皮膚がただれてしまったり、毛穴が腫れて水疱のようなものが出来てしまったり、かなりの大惨事になりかねません。そして、その大惨事が起きかねないと納得出来る感覚もあります。
女性の顔に、消えない痕などが残ってしまっては大変なので、私も「自己責任でどうぞ」なんて無責任なこと言えません。
むしろ、脱毛クリームは絶対顔に使っちゃダメ!と、声を大にしてお伝えしたいと思います。
顔は脱毛サロンでも特殊部位扱い
全身脱毛プランの中の部位に含まれないなど、顔は脱毛サロンでも要注意な部位。お店によっては、顔もやりたいなら全身脱毛+顔脱毛の2コースを契約しないといけないこともあります。きちんと知識を身に着けているプロでも、顔の脱毛をやるのは別料金取りたくなるほど難しいのですね。
それを、素人が市販品使ってやるなんて、とんでもなく怖いことです。
プロですら要注意扱いする顔に、市販の脱毛クリームは塗っちゃダメ!
無理矢理引き抜く脱毛はダメ!
実は、「顔用脱毛クリーム」もあるにはあります。しかし、それらの多くは、時間が経つと固まるクリームで毛を包んで、一気に剥がすタイプです。広範囲の毛をいっぺんに抜ける毛抜きみたいなものです。
ムダ毛処理において、無理矢理引っこ抜くのは一番やっちゃいけない方法です。
毛穴が広がり炎症を起こしたり、ニキビのようなものが出来たりするだけでなく、皮膚を痛めてしまうことで、毛が濃くなる可能性も高くなります。
顔に生えているのはほとんどがとても細く薄い産毛です。それを引き抜くほど強い粘着力をもったパックと考えただけで、顔の皮膚を相当痛めてしまうでしょう。
顔にガムテープを貼って、引き剥がすようなものだと考えて、絶対使わないようにしましょう。
脱毛クリームまとめ
- Iライン、Oラインへの使用は基本NG
- Vラインへの使用は、VラインOKと書かれているものにする
- パッチテストは必ずやる
- 妊娠中は使わない
- 顔は、顔脱毛用と書いてあっても使わない方が良い
この記事で紹介したものはほんの一部ですし、個人差があるので、必ず皆さんに同様の現象が起きるとは限りません。
まだ3つしか使ってない段階で思うことは、脱毛クリームはリスクに対してコスパも効果も今ひとつだなということです。
特にVIOや顔などのデリケートな部位に対しては、使えない可能性も一定以上ありますし、安全性と確実性から考えると人にオススメ出来るほどの商品には出会えませんでした。
ドラッグストアなどですぐ買えて、家に帰ればすぐ使えるというお手軽さだけは突出していると思いますので、カミソリ以外のムダ毛処理方法を模索しているなら試してみてもいいと思います(ただし、手足のムダ毛処理に限ります)。