医療脱毛ってレーザー以外には無いの?

白衣を着た女性

医療脱毛=レーザー脱毛、今ではほとんどの方がそのようなイメージをお持ちでしょう。

ですが、実はレーザー以外の医療脱毛も存在するのです。

現在でも行われているニードル脱毛(電気脱毛、絶縁針脱毛)について、医療脱毛の歴史やレーザー脱毛との比較を交えながらご説明していきます。

医療脱毛とは

そもそも医療脱毛とは何なのでしょうか?

明確な定義はありませんが、医療機関で行われる脱毛施術のことを指すと考えられます。

永久脱毛は医療行為

脱毛とついている施術が全て永久脱毛というわけではありません。

医療機関以外での永久脱毛行為は法律(医師法)で禁じられています。

もっと厳密にいうと、医師以外の者が脱毛行為を行ってはいけないことになっています。

従って、医療脱毛以外の脱毛行為は永久脱毛ではないということになります。

ちなみに医療脱毛は宣伝できない

「え?そんなわけないでしょ!」と思われる方も多いかもしれませんね。

医療脱毛は医療行為であり、新聞や雑誌、プリ−ペーパーなどの紙媒体での医療広告は法律(医療法)で厳しく規制されています。

ですが、ホームページなどのIT媒体での広告は規制の対象外となっているため、今のところ自由な内容を記載できることになっており、皆様の目に留まる機会が多いというわけです。

対してエステサロンには規制がないので、あらゆる場所にエステ脱毛の広告が溢れています。

医療脱毛の歴史

最も古い脱毛は紀元前4〜3世紀頃のワックス脱毛といわれています。

日本では、奈良時代〜江戸時代に眉の脱毛が行われていました。

電気脱毛の誕生

時代は進み19世紀になると、逆さまつ毛の治療をきっかけとした電気による脱毛方法が行われるようになりました。

しかし当初は通電時間の長さや痛み、ヤケドなどのトラブルを起こしやすいというデメリットがあり、これらを改善したものが現在の電気脱毛です。


ニードル脱毛、絶縁針脱毛などと呼ばれることもあります。

レーザー脱毛が開発されるまでは、この方法が医療脱毛の主流でした。

レーザー脱毛の開発

1983年にアメリカでレーザー光の作用を利用した選択的光熱治療が提唱されました。

これを応用して1996年にレーザー脱毛が開発され、世界的にレーザー脱毛が広がっていくことになります。

1998年には、脱毛は電気脱毛からレーザー脱毛への本格的な転換期を迎え、レーザー脱毛のシェアが一気に拡大しました。

ニードル脱毛(電気脱毛、絶縁針脱毛)について

元々、永久脱毛といえばニードル脱毛のことでした。

レーザー脱毛全盛期の今でも、もちろんニードル脱毛は行われています。

また、電流を使用した治療法はその他の美容医療にも使用されています。

ニードル脱毛の方法

1つ1つの毛穴に絶縁処理を施した細い金属針を刺し、高周波や微弱な電気を流して毛根を破壊することで脱毛します。

初期の電気脱毛とは異なり、お肌の表面に触れる部分の特殊コーティングが電気を通さないつくりになっているため、炎症や色素沈着、ヤケドなどのリスクが軽減されています。

レーザー脱毛の回数制とは異なり、本数や時間制になっている場合が多いのも特徴です。

ニードル脱毛のメリット

永久脱毛が可能

電気を流すことによって毛根を完全に破壊するため、その毛穴からはもう毛が生えてきません。

レーザー脱毛できない部分も施術可能

全身どの部位も脱毛することができ、眉などの細かい部分や色素沈着が強くレーザーでは難しい部位に特に効果的とされています。

また、レーザーでは脱毛効果が実感しにくい方、硬毛化してしまった方、日焼けしている方にも向いています。

お肌へのダメージが少ない

脱毛に使用する針はお肌に接する部分が特殊絶縁されているので、強い電流を流してもお肌へのダメージがありません。

ニードル脱毛のデメリット

痛みが強い

施術前に麻酔や冷却処置をしても、レーザー脱毛よりは強い痛みを感じることが多いようです。

施術時間が長い

毛周期は同じなので、脱毛完了までの期間は半年〜2年とレーザー脱毛と変わらないのですが、1回の施術時間が全く違います。

例えば両ワキの脱毛の場合、レーザー脱毛だと約10分で終わるのに対して、ニードル脱毛は平均的な毛量の方で1〜1.5時間を要します。

料金が高い

クリニックにより料金は異なりますが、両ワキのレーザー脱毛は5000〜1万円程度のことが多いとされています。

一方、ニードル脱毛は両ワキ10〜15万円ほどかかります。

施術後のアフターケア

レーザー脱毛にも当てはまりますが、ニードル脱毛の場合、特に毛穴が赤くなったり腫れたりする可能性があるため、施術後のクーリングや炎症の予防が必要となります。

施術者のスキルによって効果に違いが出やすい

ひとつずつの毛穴に針を刺していくため、熟練した技術が必要とされ、施術者のレベルにより脱毛効果に違いが現れやすいといわれています。

ニードル脱毛の現在

費用や施術時間、痛みなど、レーザー脱毛と比較して負担が大きいニードル脱毛ですが、全く不要になってしまったわけではありません。

それぞれの特徴をよく理解し、部位や毛質に応じて使い分けていくことで、安全かつ効果的な脱毛が可能になります。

また、脱毛だけでなく、ワキガ・スソガ(スソワキガ)や多汗症に対する電気治療として用いられています。

医療脱毛の種類

現在行われている医療脱毛は、レーザー脱毛とニードル脱毛の2種類になります。

それぞれの特徴を簡単におさらいしましょう。

レーザー脱毛

施術時間が短く、料金も比較的お手頃で、広範囲の脱毛が可能です。

痛みには個人差がありますが、麻酔を使用すれば耐えられるというのが一般的です。

日焼けや色素沈着のある部位は施術が行えず、産毛や細い毛、白髪は効果が得られにくいです。

ニードル脱毛(電気脱毛)

全身どこでも脱毛することが可能で、あらゆる毛質に対応できます。

毛の再生率が低く、脱毛効果は永久的に継続します。

痛みがとても強く、時間と費用がかかるため、部分的な脱毛に向いています。

また、回数制でない場合が多く、毛量によって施術の時間や費用にバラつきがあります。

施術期間中の自己処理はできないので、毛を伸ばしておく必要があります。

まとめ

医療脱毛には、レーザー脱毛以外にもニードル脱毛という方法があります。

エステサロンでの光脱毛も含めた全ての脱毛方法の中で、減毛率と確実性が高く、最も永久的な脱毛効果を得られるのはニードル脱毛といわれています。

しかし、ニードル脱毛は、痛みや高コスト、施術時間の長さから、精神的・肉体的・経済的な負担が大きく、医療脱毛の主流はレーザー脱毛へと移っていきました。

施術可能なクリニックは限られていますが、ニードル脱毛は現在でも行われていますので、レーザーで照射することができない乳輪や眉毛、色素沈着している場合が多いワキやVラインなどはニードル脱毛を併用するという方法もあります。

ご自身の肌質や毛質によって、また脱毛する部位によって、レーザー脱毛とニードル脱毛を使い分けてみるのも良いかもしれません。

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